2013年1月12日土曜日

天空率と道路

最近、マンションや事務所ビルが新築されたあと、道路が狭くなっていることがありませんか?
平成15年に建築基準法、及び建築基準法施工令の大きな改正があって、高さの制限が緩和されたためです。
かつては、前面道路が細い場合は、道路斜線という、高さ制限がかかり、敷地をセットバックすることにより、その制限が緩和されたため、高い建物の前は、以前より道路が広くなっている場合が多かったのです。
ところが、今は建築基準法施工令135条に定める天空率を用いても良いことになりました。
これは、空をある点より見上げた時に、従来の基準で建てたより、空が見える部分が、広く見えれば、高さの制限を緩和するという仕組みです。
これによって、幹線道路沿いで今まで7階くらいまでしか建築出来なかった場所に、20階以上のマンションが林立するようになりました。桜田通りの白金高輪周辺は、今このような高層のマンションが多数分譲中です。
この緩和で、別に幹線道路沿いでなくても、3メートルしかない道路の前にも、高層建築物が出来ます。私たちの家の前に、突然20階建のマンションができてしまうことがあるのです。
実際に港区麻布台で2年前に三菱地所が新築した、パークマンション麻布台では、全面道路がかつては5.2メートルあったところが、3.4メートルに狭められ、かつて6階だったところに17階のマンションが建築されることに、近所の人は反対しましたが、港区役所も、東京都も、法令に違反がないとの見解で、変更されることなく、完成しました。その道路沿いの住民は窓からマンションの壁しか見えなくなりましたし、狭い道路で接触事故がおきています。
ご自宅の近くで、家が取り壊されているのを見かけたら、建築確認がおりる前に、アクションをおこさないと、建築確認申請が市役所、区役所、大きな開発は東京都や県で許可されたら、決して行政側は撤回しないのです。許可したメンツがありますから。